夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2009

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

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本屋で手にとったとき表紙の暗い印象に、「なんでこんなに暗い印象の装丁にしたんだろう」、と不思議に感じたことを覚えています。読みすすめていくと、人のもつ暗闇への探求が小説を創作する大きな原動力になっていることがわかります。「お、なるほど、そういうことでこの表紙になったのか」と。

海外の雑誌でのインタビューが多く、国によってインタビューのトーン、方向性が違う。微妙に異なる角度からの質問は、村上さんをいろいろな角度から浮き彫りにしてくれます。

海外のインタビュアーは好意的な人が多く、村上さんの人物像と創作プロセスに深い好奇心を寄せています。そのせいかあまり読んだことのないインタビューになっています。創作へのモチベーションや、プロセスなどをとても真摯にこたえていて、そしてときに直感的な作業をしていることが伝わってきます。「そうか、そんな風にやっているんだ」と。

海外でもインタビューは受けないことが有名なようで、雑誌掲載の際にはその前置きがあり、「いかにこのインタビューが貴重か」をせつせつと訴えていて、なかなかいい余興となっています。そしてもちろん本編も興味深い内容になっています。

小説のようによみごたえがあって、すっかり引き込まれます。翻訳も出版されるんじゃないかな、というくらい「読みで」があります。