カニ欲を満たせ@シンガポール

観光ガイドをみているとチリクラブが目につく。そうかシンガポールはカニが美味しいのか。サンフランシスコでカニに目覚めて以来、カニがあると無性に食べたくなるのである。サンフランシスコではペッパー&ソルトだったが、そうかシンガポールではチリソースなんだ。ジワジワとカニ欲が高まっていく。

すると奥さんの同僚が20軒は食べ歩いた中で一番美味しいカニを出すお店を教えてくれたという。なんでも一時期シンガポールに駐在していたこともあるそうだから筋金入りなのである。持つべきものはグルメな知り合いである。1泊2日で20軒食べ歩くことはできない。1週間の滞在でもカニだけ目当てに20軒めぐることは困難なミッションだろう。

そんなに厳選されたレストランでカニを食べられるのか、とおもうと否が応にも期待は高まるのだった。

最終日にマリーナ湾に面した一角にある「ノー・サイン・シーフード」というレストランへ。一歩店内に足を踏み入れると、どうやら本格派中華のお店のようだ。メニューを見るとけっこう値の張るお料理もいろいろある。

この店の売りはなんといってもカニだ。窓にも透かしのカニ、おしぼりにもカニ、そしてメニューにもカニである。これでカニを頼まなかったらバチが当たりそうである。

なんと、ここでデジカメ、ニコンP300の充電池が尽きてしまった。メインのカニの前じゃないか!しばらくしてからスイッチを入れてもウンともすんともいわないのであった。ここからiPhoneに代打をつとめてもらうことにする。

カニは3種類の大きさがあったのだけど、無難に一番スモールなものをチョイス。きっと大きいに違いないからだ。ほかに焼きそばと鶏の唐揚げマンゴーソースを注文する。女性の店員さんはスモールのカニにしたことがちょっと残念そうであった。これはミドルくらいを頼むのが正解だっただろうか、という問いが一瞬頭をかすめる。しかしこれは杞憂であった。

ひとまずタイガービールの生を中ジョッキでいただきながら暑さを癒す。マリーナ・ベイ・サンズから徒歩できたのであった。

まずやってきたのはチキンである。う~ん、これまるごと一匹じゃないか。ちなみにチキンの下に見える生姜のような黄色い細長いものがマンゴーの細切り。ほんのりとした甘みと揚げたてのトリが香ばしく美味しい。

次にきたのは待望のチリ・クラブ。うむ、大きい。お皿は直径約30センチほどある。

食べ応えがある。なんといっても美味しいのはスープである。カニの出汁がとてもよく出ており、味わい深い。ごはんにかけて食べたらたらふく食べられることだろう。直接レンゲでスープをすくっていただく。適度なピリ辛感が心地いいチリソース。

カニのハサミの部分がクライマックスなのだが、甲羅がおそろしく分厚い。この部分はさすがに最初から割ってある。1mmを超える装甲はペンチのようなカニの道具では太刀打ち出来ないからだろう。(サンフランシスコのときには撮ったのだが今回は忘れてしまった。道具に興味のある方はこちらからどうぞ。今回はフォークのような道具はなかった。)

でもここで焼きそばがきた。これも大盛りだ。濃厚なソース味。

カニを平らげる。甲羅だけで20センチ近くある。これスモールだったよな・・・ま、スモールで正解だったな。ではミドル、ビッグはどんな大きさになるんだろう。それはそれで興味がフツフツと湧いてくる。でも大人数でこないとこわくて頼めないな。

カニ欲を満たして充実した気分で店をあとにしたのだった。お腹いっぱいでしばらく動けないのでちかくの公園で休むことにする。近日イベントがあるようで、ドラムセットやPAのテストをしている。後半はうるさくてたまらないのだった。のどかな昼下がり。

そういえばサンフランシスコの湾とシンガポールの湾は静かな感じが似ているなあ、良いカニが採れるのはそういうことなのかな、なんてことに想いがめぐる。